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ブレーカーの焼損事故事例(H18.8)
ある金属加工事業所のブレーカーの焼損事故の事例です。
焼損したブレーカーはグラインダーやボール盤の電源用として壁に露出取付され使用されていました。ブレーカーの上部端子部は、長年にわたりホコリや鉄粉が堆積しており、ある時、ブレーカーの上部端子間で堆積物により火花が発生し、ブレーカーやケーブルが焼損する事故が発生した。焼損範囲はブレーカー上部とケーブルの一部で収まったため、大きな災害とならなっかたがもし、今回は日中でしたが、休日夜間など人のいないとき発生していたらと考えると、ゾーッとしました。
社長様には工場終業後は、不要な電源について主幹分電盤にて「OFF」としておくようお願いしました。
今回のケースは鉄粉によるものでしたが、ホコリでも湿気にを吸って同様な火災が発生する恐れがあります。(トラッキング現象といいます) この事故によりつくづくと常日頃の清掃の重要性を再認識しました。
(下の写真は焼損したブレーカーとケーブルの一部です。)
ブレーカ上部の絶縁物はもちろん端子ビス、ケーブルの芯線も熱により溶解しています。鉄粉は解けて固まっています。
かなりの高温になったと思われます。