高圧受電設備の概要
←柱上気中開閉器(GR付PAS)
電力会社との保安上の責任分界点の区分開閉器
区分開閉器としては、地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器が多く使用されています。

←電力需給用計器用変成器(VCT)
取引用電力量計の計器用変成器。
電力会社が設置します。
高圧ケーブル
区分開閉器と受電キュービクル(変電室)の間をつなぎ電気を供給します。
ケーブルは原則としてCVTケーブルを使用します。
断路器(DS)
キュービクル内の作業時などに開放する区分開閉器
負荷電流の遮断機能がないので開閉操作は遮断器を開いた状態で行ないます。
真空遮断器(VCB)
遮断器は通電状態のほか異常状態、特に三相短絡時の短絡電流を遮断できる。
過電流継電器など保護継電器と連動して遮断動作をさせます。
計器用変流器(CT)および計器用変圧器(VT)
電流及び電圧の計測用、保護継電器用として使用する。
高圧交流負荷開閉器(LBS)
通電状態で負荷電流を開閉できる開閉器。
過電流が流れると、ヒューズが溶断し開閉器が開放する。
変圧器やコンデンサなどの開閉器として使用されます。
変圧器(トランス)
受電電圧6600ボルトを100、200ボルトの低圧に変成します。単相、三相、スコット結線などがあります。
油入変圧器は巻線、鉄心を絶縁油の中に収めたものです。絶縁油の劣化により絶縁が低下することがあります。
直列リアクトル(SR)
コンデンサを接続することにより、高調波を生じ電圧波形を歪ませることがある。波形を改善する目的でコンデンサ容量の6〜13%程度の直列リアクトルを入れます。
高圧進相用コンデンサ(SC)
高圧回路に接続して、遅れ無効電力を補償し、力率を改善する目的で設置されます。
配線用遮断器(MCCB)
変圧器からの100ボルト、200ボルトの電気は、動力盤(200V)、電灯盤(100V)に接続され、回路別に区分された配線用遮断器からケーブルにてそれぞれの負荷に供給されます。それぞれの回路で過電流が流れると配線用遮断器は自動遮断されます。